「農民」記事データベース20071112-804-11

阿見のおいしい里だより

茨城県南農民組合女性部 飯野靖子


“おやつ系”野菜・サツマイモ

 秋といえば、サンマ? でも焼き芋もおいしい。レンジでチンでは、あの甘さが出てこない。でんぷんを糖化するには、じっくり焼くのが良い。サツマイモは甘さゆえに、おかずというより“おやつ系”野菜。出荷できないような小芋を丸ごと蒸して、野良仕事のおやつに。

 猛暑続きの置き土産か、今年は虫害が大発生。作物の幼苗(ようびょう)期には、芯(しん)を食べつくすハイダラノメイガ(別名・芯食い虫)には参った。サツマイモの葉も葉脈のみを残して食べつくす青いスジの入った虫がウヨウヨ。しかし、虫をこわがっていたのでは百姓失格。日の短い秋は、“虫”は“無視”して、せっせと芋掘りしないとすぐ暗くなってしまう。三時のおやつもゆっくりやっていられない。

 この辺では、紅東(べにあずま)が主要品種。最近ではパープル・スウィート・ロードという紫芋も作られている。掘り起こす作業は機械だが、芋を入れるコンテナが約二十四キロ。これを何百も積み下ろしするとなると、腰が痛くなり、高齢化で芋作りをやめていく人も多い。


《天ぷら》
《サツマイモコロッケ》
 ゆでたサツマイモをつぶして、中にプロセスチーズを入れて、シンプルなコロッケに。衣にゴマをつけても良し。
《サツマイモとリンゴのきんとん》
 甘い芋と、酸味のあるリンゴの甘煮は相性バツグン。

《大学芋》
 サツマイモを一口大に揚げて、飴ごろも(砂糖をあめ色にトロリとするまで煮詰める)をからめる。

《芋サラダ》
 小さめの四角に切り、煮すぎないようにゆでて、ハム、キュウリ、レーズンなどとマヨネーズであえる。芋をつぶさない方がおいしい。

(新聞「農民」2007.11.12付)
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2007年11月

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