憲法改悪・消費税増税許すな
守れ いのちとくらし
10・28国民集会
関連/憲法守れの思い“こめ”、農民連九条弁当
農民連のほか全労連、全商連、民医連など四十七団体でつくる実行委員会主催の「許すな!憲法改悪・消費税増税 守れ!いのちとくらし・雇用―10・28国民集会」が、十月二十八日、東京・亀戸中央公園で開かれ、全国から四万二千人が参加しました。雲一つない晴天の下、広い会場は人の波で埋め尽くされ、色とりどりの旗や「雇用を守れ」「憲法九条を改悪するな」とアピールする横断幕が風にひるがえりました。
農業守れ 米価暴落対策とれ
全労連の坂内三夫議長の開会あいさつに続いて、日本共産党の志位和夫委員長があいさつ。志位さんは「国民のノーが突きつけられた参議院選挙後、日本の政治に新しい局面が開かれた」と述べ、後期高齢者医療制度、障害者自立支援法、最低賃金の引き上げなどをめぐる情勢を報告。「大企業優遇の自民党政治を根本から転換し、消費税増税や、新テロ特措法を許さずたたいぬこう」と呼びかけ、大きな拍手がおこりました。
NPO自立支援サポートセンター・もやいの湯浅誠さん、日本国際ボランティアセンター事務局長の清水俊弘さんが連帯あいさつしたほか、各地・各分野からのリレートークでは七団体が登壇。首都圏青年ユニオンの柳勝也さんは「夢をもって美容師になったが、一日十六時間労働で残業代もなく、腰痛で入院しても労災も認められなかった。労働者を使い捨てにする社会を変えたい」と発言しました。
集会後、三コースに分かれてデモ行進。「憲法九条を守ろう」「食料自給率を上げろ」などのシュプレヒコールが地響きのように、休日の人出でにぎわう街を震わせました。農民連も「六十キロで五千円の赤字! これでは稲作農家がいなくなる」との横断幕をもって行進しました。
“夜中起きて家族総出で作りました” お米屋さん
集会には、農民連ふるさとネットワークがお弁当の出店を出し、四種類、合計千百食のお弁当があっという間に完売しました。千葉ふるさとネットや、農民連のお米でつながっている業者さんの出品です。
「集会が開かれるって聞いた時から、“何か憲法九条にかかわれることしたいね。そうだ、集会に九条弁当を出そう”って話し合っていたんです」と言うのは、金沢米穀店の奥さんの砂金(いさご)政美さんと手伝いを頼まれた為我井雅子さん。九つの決意を“込め”て、雑穀ご飯、玄米ご飯など四種類のご飯と、おかずが五品、合計九品目が盛り込まれた「農民連九条弁当」を出品しました。集会にはご主人や娘さん、お店のスタッフの五人で駆けつけました。夜中の二時に起きて、家族総出でお弁当を作ったとのこと。「ウチは米屋ですので、こだわったのはお米です。農民連のお米をいろいろな食べ方で味わってもらいたいと思ってこのメニューにしました」と政美さん。
「おにぎり屋ふくちゃん」出品のおにぎり弁当も大好評。お米は山形・庄内農民センターの組合員が育てた「はえぬき」で、夫婦そろって集会に参加しました。
売り場テント前はお弁当を求める人で黒山の人だかり。売り切れ後にお弁当を買いに来た人も多く、「え〜! このお弁当を楽しみに集会に来たのに」と惜しむ声多数でした。
「☆九条弁当☆」 800円
「九条弁当」に添えられた九つの決意
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農民連「九条弁当」には、9つの決意をコメています。しっかり噛みしめて、味わって食べてください。
平和の砦、九条を改悪させ米(まい)
若者を人殺しの戦場に送らせ米(まい)
生命を育む農業を潰させ米(まい)
侵略戦争を美化させ米(まい)
アメリカの戦争に加担させ米(まい)
庶民に重い消費税を上げさせ米(まい)
弱肉強食の格差社会を許す米(まい)
政官財癒着の金権政治を許す米(まい)
権力犯罪の真実を隠蔽させ米(まい) |
(新聞「農民」2007.11.12付)
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