「農民」記事データベース20071105-803-09

旬の味


 私の町ではこの十月から、国民健康保険証がこれまでの一世帯一枚から、加入者一人にひとつのカードにかわった▼自分のカードを見て驚いた。有効期限が来年三月末だ。来年一月で満七十五歳になるのだが、後期高齢者医療制度が目の前にあった。この制度は、自民・公明政権が強行した医療制度改悪法によるもので、来年四月実施と決まっている▼七十五歳以上の人は「後期高齢者」だけの医療保険に組み入れられ、高い保険料を年金から天引きされる。その保険料は、国の説明の年間七万四千円(全国平均)を大きく超えるだろう。しかも受ける医療も差別されて、保険がきく医療に上限が設けられる▼「老人にカネを出すのは枯れ木に水をやるようなものだ」と言った自民・公明政権の本性にあきれかえる。高齢化が進む農村、「老人は死ね」と言わんばかりの政治は許せない。日本医師会や地方自治体などから、制度の凍結や見直しの声が上がっている。「後期高齢者医療制度はやめろ」の声を、全国津々浦々に広げよう。

(実)

(新聞「農民」2007.11.5付)
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2007年11月

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