「農民」記事データベース20071105-803-04

農のこころ

丸山美沙夫


 稲埃り輝きながら項(うなじ)刺す

              小林 茂敏

 俳誌『白炎』から。稲の脱穀など収穫作業による「稲埃り」。身にまとわり付くと、ヒリヒリとして気持の悪いもの。それが「項刺す」である。しかし、この句「輝きながら…」と詠んでいる面白さだ。そこには、農でなければ捉えられない収穫という喜びがあり、逞しさがある。表現にしっかり捉えられている一句。

(新聞「農民」2007.11.5付)
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2007年11月

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