NHKスペシャル番組「日本の、これから―どうする? 私たちの主食」
食生活を見直すことが大事です
農業はもっと評価されるべきだ
佐々木督文さん(福岡)、宇都宮利彦さん(愛媛)出演
NHKは十月二十日、午後七時半から三時間のスペシャル番組「日本の、これから―どうする? 私たちの主食」を放映。生産者や消費者、米関係業者など五十人が参加して、激論をかわしました。
出演者のなかには、農民連の会員も二人いました。福岡県連みのう農民組合の佐々木督文さんと、愛媛県連の宇都宮利彦さんです。
佐々木さんから手記が届きました。
“畑で農作物を作り続けるのが私の「日本のこれから」”
東京のNHKスタジオから帰宅して、“夢見てたんじゃないの?”との思いです。やっぱり畑で農作物を作り続けることが、私の「日本のこれから」のような気がします。
当日は五時四十五分にスタジオ集合。「本番二分前」の声に緊張が走ります。十台のカメラが動き、いろいろな表情を撮っていました。感心したのは、私がオーストラリアの干ばつのことで話をした時に、三台のカメラがいっせいにオーストラリア大使館館員の表情を追っていたことです。
ご飯を試食して国名をあてる企画では、「一番」札で日本産コシヒカリを見事にあてることができましたが、見ている人たちは私以上に安心したのではないでしょうか。三宅アナウンサーから「佐々木さん、いかがですか?」と指名されたときは、いきなりだったのでビックリ。台本なしの本番のこわさでした。発言は何回か挙手したのですが、「食生活を見直すことが大事」と、「農業ってもっと評価されるべきだ」の二回でした。最後に、参加者がそれぞれの思いをボードに書くことになっていましたが、時間がなくなってカット。
番組終了後に、いっしょに連れて行った息子とともに、東京農業大学教授の小泉武夫さんと話す機会がありました。「来年、先生の大学に入学予定の息子です」と紹介すると、「それはすばらしい。農業のためにがんばろう」と激励してくれました。息子は、感激の笑顔でした。
(新聞「農民」2007.11.5付)
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