農のこころ丸山美沙夫
田の神の両手か稲架が基地を堰(せ)く 万葉 太郎 俳誌『道標』から。農家の人々は昔から田を守護する神、農業の神として祀りたててきた。この句は、軍事基地を隔ててそこに稲架が組まれている景である。田や畑を守り、平和を願う農民たちに基地はいらない。その思いが稲架に具象化されて、力づよく伝わる。「神の両手か」の奇抜さ、「基地を堰く」の巧い表現に。
(新聞「農民」2007.10.29付)
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[2007年10月]
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