「農民」記事データベース20071022-801-14

9条田んぼ 稲刈り

関連/食卓はいつも野菜でいっぱいよ


新婦人も元気よく

石川農民連 近く9条新米食べる会も計画

 雨予報から一転、気温三四度と、とっても暑い日になった九月十六日、石川農民連と新婦人の人たち(おとな二十四人、子ども十一人)が集まり、白山市にある宮岸美則さん(県連会長)の九条田んぼで、元気よく稲刈り交流会を行いました。

 例年、稲刈りしたコシヒカリはすぐコンバインで脱穀していましたが、今年は刈り取った稲をワラで結んでから干すという、これまでの倍以上の労力が必要となる大作業でした。それも炎天下で…。「9」の字の古代米(紫黒米)は、はさ干しに。まわりのコシヒカリは地干しにしました。

 まず、まわりのコシヒカリを刈り取り、「九」をくっきりと残して記念写真。昼食はメッタ汁、漬物、煮物などをいただき元気回復。

 その後、「9」の古代米を刈り取り、はさ干しして無事終了。参加された新婦人のみなさん、応援してくれたお父ちゃんや子どもたち、本当にご苦労様でした。

 
稲刈りが終わり、看板の前で記念撮影

 好天が続き自然乾燥のあと、コシヒカリ、古代米とも脱穀作業を完了。「収穫したお米で何か企画したいね」との意見もあり、“ご苦労さん会”で九条田んぼの新米を食べようと計画中です。

(石川農民連 西忠恭)


“9”の字が見えてきた

広島・世羅 有末文雄さんの田んぼ

 五アールほどの田んぼの一部に、古代米を手植え、今年も九条の「9」の文字を作りました(写 真)。昨年は「ヒエリ」という品種の中に黒い穂のもち稲で作ったので、穂が出るまで目立ちませんでしたが、今年は黒米の「朝紫」の中に同じもち稲で「9」と書きました。

 道路から少し離れているので、たくさんの人に見てもらえないのが残念です。九条は私の宝です。


刈り終わって歓声

静岡県農民連 仲間広げ9条守っていきたい

 静岡県農民連は九月十五日、清水和泉会の矢入さんの田んぼで「九条田んぼ収穫祭」を行いました。この「九条田んぼ」は、農民連、新婦人のほか、農業試験所や農協のOB、歌声サークルなどが実行委員会をつくり六月三日に田植えしたもの。

 「9」の字は縁取りに赤米を植え、真ん中を「なつしずか」で植えました。そして背景には黒米。「なつしずか」は、静岡の試験所で生まれた極早稲品種で、県内でも早く植えれば八月の盆前に収穫できる品種です。黒米は晩生の品種でこの日は花盛り。お米の花は初めてという参加者の目を楽しませていました。黒米は背が高く、「なつしずか」は穂が垂れて「9マモレ」の字がくっきりと出ました。(写 真)

 稲刈りでは、まだ花の咲いている黒米を倒さないように注意しながら、「9」の字を刈り終わると歓声が上がりました。刈った稲は、わらで縛ってハザにかけましたが、農家の人が何気なくやっている作業も初めての人には大変な作業のようで、手こずっている姿も。参加者は「こんな楽しい稲刈りは、はじめて。ささやかでも仲間を広げて九条を守っていきたい」と話していました。

(静岡県農民連 吉川利明)


 

茨城・小美玉市 鈴木 静江さん

(新聞「農民」2007.10.22付)
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2007年10月

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