列島3000キロ 輸入はね返す、豊かな国産が勢ぞろい!農民連ふるさとネットワーク
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関連/農民連ふるさとネットワーク 大見本市2007(1/2) / (2/2) |
日本農業の零細性や非効率性をやり玉にあげて、農業を破壊し食を海外に委ねる政治に真っ向からたたかってきたのが農民連です。「農業の生産と労働」を軽んじることは、日本の歴史と文化、そして「いのち」を軽んじる傾向を助長しています。私たちの「ものをつくる」たたかいは、まさに社会全体に影響を与え、農業と食糧を守る運動に新たな活気を作りだすものです。
日本列島3000キロ。そこには何千年にもわたって、営々と「いのち」をつなぐ農の営みがありました。歴史に裏打ちされた「豊かさ」をまだ私たちは知らないのです。いや、実感できずにいるのです。
今回、大見本市を開催する最大の目的は、農民みずからがこの豊かさを「実感」することにあります。自分が見える視野からだけではなく、もっと地域に大きく視野を広げて「豊かな生産と労働が結実した産物」を発見することから始めようではありませんか。そして、その産物をつくる人々といっしょにその価値をより多くの日本の人々に伝えようではありませんか。
農民運動全国連合会は二〇〇九年、創立二十周年を迎えます。私たちの「ものをつくってこそ、農民」はまだ緒についたばかりです。組織の有り様をもう一度問い直し、大きな志をもってこの大見本市を成功させようではありませんか。
しかし今、食文化は「料理」そのものの魅力のことを指し、いわゆる郷土料理というだけでは評価されなくなりつつあります。さらに大量生産・大量販売など流通の発達によって、地元産の素材や固有性を訴えることも困難です。
私たちは、快適で楽しい食事空間と、安全でおいしく、そして地域文化を表現した食事を提供したいと考えています。地方はその素材となる農産物が大変豊富です。その情報を発信し、充実させていくことが課題になっていくのではないでしょうか。
今年から九州への出店も始まり、九州の特産品なども掲載したいと考えていますが、出店から間もないため、まだ知名度も十分でなく生産者をなかなか獲得できていません。全国に幅広いネットワークを持つ農民連さんと連携することで、そういった地域の特産品もいち早くお客様にご紹介でき、消費者と生産者の橋渡しができればとの思いで、今回参加させていただきます。
昨年のジュネーブにおけるWTO交渉は、アメリカの理不尽なダブルスタンダードによって、凍結状態になったにもかかわらず、他方で二国間、多国間FTA・EPA交渉を急速に拡大させることは、もってのほかです。
安心・安全な国産食料で、農民と消費者の生活と生命を守るたたかいの輪が、日本列島をおおいつくすよう、心からご祈念いたしております。
「大見本市2007」は、農山漁村に住む人々に生きる活力を与えるとともに、もっと肝心なことは、都会に暮らす人々にそうした地域の果たす役割と食料生産への理解を深めるという大きな意義があると思います。
子どもたちに安心・安全な食べ物を届け、生きる力をつけるために、私たち全教栄養部会は全国食健連と共に農業を守る運動を進めています。そのためにも今回の「大見本市2007」への参加を広め、成功させたいと願っています。安心で安全な食べ物を求めて参加します。
[2007年10月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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