韓国で農業を視察・交流しました愛知食農連 日本の実情とよく似てる印象
後継者難問題から輸入反対のたたかいまで愛知食農健(日本の食糧・農業・健康を考える愛知の会)は九月二十〜二十三日の四日間、「韓国の農業視察、農民との交流の旅」を行い二十一人が参加しました。訪問先は、韓国北部の江原道横城郡と韓国女性農民会総連合です。
女性農民組合の豆腐工場も見学まず、ソウル市内にある韓国女性農民会総連合の本部を訪れ、シム事務局長とハン政策委員長の出迎えを受けました。そして、WTOや韓米FTA反対闘争に取り組んでいることや、在来作物の種を大切に保存して韓国農業を守ることに力を入れていること、農村では後継者難や嫁不足など日本と似た状況などが紹介されました。つぎに、ソウルからバスで約三時間半かかって江原道横城郡へ。田は一枚三十アールほど。畑には、高麗人参やトウガラシ、エゴマ、大豆などが栽培され、景色は日本にいるのではないかと勘違いするほど。 無農薬で高麗人参を栽培・加工販売している農家や、野菜・果樹の有機栽培、アヒルの飼養、農家レストランを経営している清日緑農園、日本に輸出しているパプリカ農場、女性農民組合が経営している豆腐工場、そして市場などを視察し交流。このなかで、安価な輸入農産物とのたたかい、安全性の追求、消費者の理解を得る取り組みに力を入れていることなどが紹介されました。
日本の過去の侵略の影が…印象に残ったことは、韓国と日本の農業・農村が持つ問題がよく似ていることでした。それでいて韓国が近くて遠い国であったのは、日本の過去に犯した侵略戦争が今も強く影響していることを感じたからであり、過去の歴史や現在の韓日関係についても考えさせられる旅でした。(愛知食農健事務局長 大宮健二)
(新聞「農民」2007.10.22付)
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[2007年10月]
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