「農民」記事データベース20070827-793-18

旬の味


 盆踊りが途絶えて久しい。どこか遠くから太鼓の音が聞こえてくると「俺のところでもやりたいな」と思うが、打ち手も笛の吹き手も見つからない▼先祖の霊を迎える“むかえ火”も見られなくなった。昔は小麦の殻を燃やしたのだが、その殻がない。伝統的な行事が姿を消し、いつもよりビールを一本余計に飲むのがお盆というのだから、実に悲しい▼八月十五日は終戦記念日。今年も「平和のための戦争展」を仲間と見に行ってきた。八月は、わが国の平和にとって絶対忘れてはならない月だ▼広島・長崎で、安倍首相が実にしらじらしい言葉を並べてあいさつしている。“このやろう”と思う。その安倍首相も十五日には靖国参りを断念した▼参議院選挙で大負けした自民・公明の与党。なにか新しい時代が始まる予感がする。いや、この時をのがさずさらに追いつめ、平和と農業を守る輪を大きく広げなければ。私たちの「九条田んぼ」も立派に穂を出し、くっきりと「九条を守ろう」と呼びかけている。

(八)

(新聞「農民」2007.8.27付)
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2007年8月

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