土に根をおろして元気に働く農家の人々を農業の応援歌のつもりです農業をテーマに撮りつづける写真家 〓橋淳子さん「農業の応援歌のつもりで、写真を撮っています。この豊かな世界を、映像として多くの人に伝えたい」――こんな思いをこめて農業をテーマに写真を撮り続けている写真家がいます。千葉県柏市に住むフリーカメラマンの〓橋淳子さんです。
農家の生きている証しを写しとめる挑戦いまも村が消えてしまうの老人のつぶやき
同時に、後継者不足や農産物価格の下落など農業の抱える問題にも直面することになりました。「後継者のいる農家は、表情も明るいのです。たとえ小さな農家でもたくさんいれば、その産物で養える食料も増えるはず。小さな農業を切り捨てないでほしい」と言います。
都庁真下の田植え体験も写真集に…今、〓橋さんの関心は、「農家」から「農業が紡(つむ)ぐ人のつながり」に広がり始めています。「トマトを一苗でも育ててみれば、作物は世話をしなければ育たないということがわかり、農家の苦労が共有できます」――東京都庁真下の田植え体験、赤坂のバケツ稲の写 真などを収めた『東京「農」23区』にもその思いが込められています。
それにしても、農家を「イキイキと」写真に撮るのはたいへんです。「最初は“何してるんですか?″といった誰でも返事を返してくれる言葉で話しかけるんです。話し込むうちに農家は作業を再開しますよね。そこからがシャッターチャンス」。そのままご馳走(ちそう)になることも数え切れないそうです。 「農家を支えるには、消費者が農業に目を向けて、食べ支えることが必要だと思うのです。写真を通じて農業を支える人々の姿とを伝えること、それが私の仕事です」という〓橋さん。「農家の生きている証しを写しとめる」挑戦が続いています。
▼写真集『東京「農」23区』 2100円(税込み) 文芸社 電話03(5369)2299
〓は高の異体字、はしご高。 (新聞「農民」2007.8.27付)
|
[2007年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2007, 農民運動全国連合会