ふるさとネット通信
日本の食文化に根ざした
岡山県「達磨(だるま)ササゲ豆」
注文は9月上旬から
赤飯は国産もち米と国産豆でつくろう
スーパーマーケットなどで見かける豆で、「ササゲ」は特に輸入ものが多いと感じたことはありませんか。
国内流通の約九割が、中国やタイからの輸入物。しかし国内ではその九割が岡山県で作られています。特産「備中達磨ササゲ」の名がそのけん引役を担って、販路を切り開いて生き残ってきたのです。昭和三十年代までは国内でも生産が盛んでしたが、収穫に手間のかかる「ササゲ」は農家からも敬遠され、作付けも年々減ってきました。種を同じくまいても、房によって実の入りに差がでるので、枝豆のように一度に根こそぎ抜くような収穫をせず、一カ月以上かけて一つ一つ手作業で摘んでいきます。さらに収穫時期に雨が続くと収量が落ち、労力のわりにはなかなか期待できる作物ではありません。
しかし岡山県農民連では、「こんなに日本の食文化に根ざした食べ物が輸入ものでいいのか、赤飯は国産のもち米と国産の豆でつくりましょう!」と会員に生産を呼びかけ、消費者、小売店にササゲ豆の予約販売を呼びかけています。岡山県南農民組合(新見市)では、酢と焼酎と木酢を混ぜた「ストチュウ」を使って無農薬栽培に取り組んでいます。
関東地方では胴割しない、“切腹”しない豆との事で、お祝いに出される赤飯には欠かせません。縁起をかつぐ日本文化とは切っても切れない食べ物なのです。無農薬「達磨ささげ豆」は九月上旬からお届けします。
注文・問い合わせは、農民連ふるさとネットワーク 電話03(3590)1337まで。
(岡山県農民連 橋本 潤)
(新聞「農民」2007.8.27付)
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