農民のこころ丸山美沙夫
稲の花極上の風渡り来る 福田かよ子 俳誌『ぐろっけ』から。ふくらんだ青稲の茎から、いっせいに緑色の幼穂が出ると、小さな白い花を咲かせる。この開花後、無事に受粉が終ると実りが期待できるようになる。開花期が好天に恵まれることは、豊作への大事な時期である。この句の「極上の風」とは、農にたずさわる者だからこそ出た感動表現である。
(新聞「農民」2007.8.27付)
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[2007年8月]
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