「農民」記事データベース20070813-792-10

旬の味


 暑い日が続き、朝からセミの鳴き声が聞こえてくる。ジリジリと日差しが照りつけるなか、ナスの畑にやってきた▼虫食い、日焼け…、ひどいものはやぶに捨てる。最近、収穫量がグンと減ってきた。たぶん、この前の台風で水に漬かり根が弱ったからだろう▼スーパーに行くと、野菜の値段がビックリするほど高い。産直に出している野菜の倍以上ではないか。どうりで産直の野菜が品薄になるわけだ。賢い主婦はよく知っている▼ガソリンが値上げ、住民税が値上げ…、なんでも値上げの結果が参議院選挙にもあらわれたのだろう。台風や地震が相次ぐ中、農民のやる気を奪い取る政策だけはやめてほしい。災害による農作物の被害がもっと的確に報道され、農民の苦悩や食料の大切さが伝わってほしい。災害が農家に与えるダメージは、ことのほか大きい▼田んぼのオタマジャクシたちがカエルになり、いっそうにぎやかな大合唱が始まった。今、青々と揺れる稲をみていると、無事に育ってほしいと心から願う。

(る)

(新聞「農民」2007.8.13付)
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2007年8月

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