“稲よ実れ”の願い込め横江の虫送り―石川県白山市の伝統行事
たいまつ・太鼓で害虫追い払う石川県白山市の「横江の虫送り」が七月二十一日、同市横江町の宇佐八幡神社周辺で繰り広げられました。虫送りは、稲を食い荒らす害虫をたいまつの炎と太鼓の音で追い払い、豊作を願う農村の伝統行事で三百年以上受け継がれてきました。西日本一帯に害虫のウンカを大発生させた享保の大飢きん(一七三二年)、農薬などなかった時代にたいまつと太鼓の行列で稲を荒らす害虫がいなくなることを村民総出で祈願したのが始まりだそうです。 午後七時半ごろ、太鼓やたいまつを持った住民たちが神社を出発。幼い子どもたちも、空き缶に灯油を入れたカンテラを手に行列に参加します。水路をつなげ田に水を引いてきた先人の“農の心”。その思いを「稲よ実れ」との願いに込めて、住民たちはたいまつを振りかざし太鼓を打ち鳴らします。町内の水田の周りを練り歩き一巡して神社に戻り、「虫送」の文字を飾ったアーチに点火すると、「そーれ」の掛け声とともに大太鼓を乱打。鮮やかな「虫送」の火文字も浮かび、最高潮を迎えます。(写真〈写真はありません〉)
丹波黒豆の苗植えました埼玉・春日部楽農倶楽部埼玉・春日部楽農倶楽部は七月十七日、小雨の降るなか、丹波黒豆の苗を植えました(写真〈写真はありません〉)。会員の高野とし子さんの協力で、昨年はじめて作りましたが好評だったので今年も期待にこたえて植えました。高野さんが育ててくれた苗は、百二十本。当初は七月始めに植える予定でしたが、用事が重なり急きょ雨のやんだ日を選びました。六月にまいた大豆も順調に生育しており、秋の収穫が楽しみです。 (埼玉・春日部楽農倶楽部 西村正昭)
(新聞「農民」2007.8.6付)
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[2007年8月]
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