旬の味
七月なかば、周りはあお一色だ。水田は中干しが始まっている。昨冬からの異常気象は、百姓たちの不安をかきたてている▼今年は茎数が足りないようだと言う。しかし千粒量の多い米ができるのではと、自然の力に期待を寄せる▼その中での参議院選挙。ある政党いわく、農産物自由化で米価が五千円になっても差額は国が…と。自由化で低米価になる責任には口をつぐむ▼ある政党いわく、中国へ米を輸出と。農民に減反田の回復を期待させる。しかし今の生産者米価で計算すれば、二万五千俵ばかり。これはペテンとしか言いようがない▼この国に農業はいらないとでも言うのか。百姓はどこへ行けと言うのだ。わが日本人の胃袋をアメリカなどに任せるとでもいうのか。いまこそ、国民の食料を自国でまかなう食糧主権の道を進もうではないか▼怒れ農民、立ち上がれ農民! 一人ひとりの力で農業と農村を守り、国民の暮らしと平和を守る方向に変える絶好のチャンスではないか。子どもや孫のためにも。 (実)
(新聞「農民」2007.7.30付)
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[2007年7月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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