国公労連青年部交流会に参加して
静岡・藤枝農民組合 鈴木 宏子さん
国家公務員労働組合青年部の交流集会が六月十五〜十七日、静岡県掛川市の「つま恋」で開かれ、地元の農民連青年部から鈴木宏子さん(藤枝市農民組合)が参加しました。鈴木さんのリポートを紹介します。
“消えた年金”などで怒り、公務員へ
政府与党・官僚トップに責任あるのに
“正しい歴史認識をもってほしい”
十五日は、映画「パッチギ」で有名な井筒和幸監督のトークと開催地である静岡を学ぼうというクイズなどが行われました。
井筒監督は、今の改憲の動きや戦争を美化する映画や本が出されていることに危機感を感じ、若い人たちに正しい歴史認識をもってほしいという思いで映画をつくったり講演をしていると、話しました。私は「パッチギ」を見るまで、在日コリアンの人々のたどってきた苦しい歴史を知りませんでした。在日コリアンの人たちは、日本人が起こした侵略戦争によって日本に強制的に連れて来られ、日本人と同じように税金を納めているのに同じ権利を与えられていないなど、今も差別が残っています。
また、従軍慰安婦や沖縄戦での集団自決の問題など、過去の歴史まで変えようという動きが強まっていることに憤りを感じます。井筒監督も「真実はひとつなんだ」と話していましたが、自分たちの都合のいいように過去は変えられないはずです。
現場の国家公務員の仕事は過酷
今、国民の怒りは“消えた年金”問題などで公務員に向けられています。しかし、現場の公務員は上からの命令で働いており、問題を引き起こした原因は、政府・与党や厚労省の歴代の大臣や社会保険庁のトップにあるはずです。現場で働いている国家公務員の青年たちと交流して、現場での仕事は過酷で、うつ病などになる人が増えているなどの実態を知ることができました。怒りの矛先がちゃんとしたところにむかい、現状を変革できる力にするためにも、今回のような交流は必要だと思いました。
新聞「農民」号外を展示、静岡茶販売
会場で、食品分析センターの資料(残留農薬の分析結果など)や新聞「農民」号外を展示し、静岡茶やみかんジュース、九条あられなどを販売したので、少しは農民連を知ってもらえたのではないでしょうか。
(新聞「農民」2007.7.16付)
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