秋田県農民集会
米・農業守れ 憲法9条守れ
ふるさとを元気に
県米価対策共闘と県農民連
関連/邑南町(島根)に農民センター結成
農民つぶしの自民農政を変えよう
怒りの一言次々
はらわたに染みわたる勇壮な井川太鼓で幕を開けた「米・農業守れ、憲法九条守れ、ふるさと秋田を元気にしよう―秋田県農民集会」。六月二十九日に秋田県米価対策共闘会議と農民連が開いた集会には、県内の農民約八十人が参加しました。
主催者を代表して県農民連会長の佐藤長右衛門さんがあいさつ。「たたかってこそ農民。ものをつくってこそ農民。われわれは声をあげ、消費者と連帯して輸入に依存する農政を大もとから変えてこそ、農業の未来が開かれる」と呼びかけました。
その後、三人の農民が“農業つぶしに黙っていられない怒りの一言”発言。鷹巣農民連(北秋田市)の石川隆雄さんは「米価は下がりっぱなしで赤字続きだ。原因は、価格保障をやめ、大企業の買いたたきを野放しにし、いらない外米を受け入れ、備蓄米を大安売りしている自民党農政だ。農民連を大きくし、まっとうな要求を掲げる運動をすすめ、こんな農政を変えるためにがんばりたい」と、怒りをぶつけて決意を述べました。
最後に、「生産者米価、農産物価格の保障を柱に、すべての農家が続けられる農政」などの特別決議をあげ、市内をデモ行進した後、県知事や県農協中央会、東北農政局秋田農政事務所に、十項目の要請を行いました。県庁では農政部次長などが対応し、参加したある農家は「米を十町歩作っているが、まったくの赤字だ。このままの低米価では、営農も生活も困難。県の基幹産業である農業も衰退の一途ではないか」と切々と訴えました。
(秋田県農民連 佐々木隆一)
総会で町長・町議会議長農協組合長があいさつ
町村合併にふさわしい運動を
島根県邑南(おおなん)町で六月十六日、「邑南農民センター」の設立総会と記念講演があり、六十人余りが参加しました。
邑南町は、二〇〇四年十月に羽須美村、瑞穂町、石見町の三町村が合併して誕生した町です。広島県との県境に位置し、ほとんどが中山間地。また邑南町は石見神楽が盛んで、町内には十六の神楽団があります。
旧瑞穂町には農民連がありましたが、ほかの町村にはなかったため、二月の農民連総会で、「これではすべての農家を対象にした活動にはならない」「行政に対応できない」と話し合い、“春の運動”では羽須美や石見地区にも出かけて税金相談会を開き、新たな会員や新聞「農民」読者を増やして、この日を迎えました。
設立総会には、石橋良治町長や町議会の三上徹議長、島根おおち農協の右田周作組合長が駆けつけてあいさつ。農民連ふるさとネットワークの横山昭三事務局次長が、コメと田んぼを守る準産直米の取り組みを講演し、みんなで学習しました。(写真〈写真はありません〉)
「米が過剰になるのは、農家の作り過ぎでないことがわかり、怒りを感じた。これからもがんばって作っていきます」「日本の将来の食料のことを考えないわけにはいかない。いや、考えてばかりではいけない」などの感想が寄せられ、さっそく準産直米の申し込みや新たな新聞「農民」の購読もありました。
税金の取り組みやものづくりなど、農民の要求を実現していく農民センターとして、いっそう大きくしていきたい。
(島根農民連 長谷川敏郎)
(新聞「農民」2007.7.16付)
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