「農民」記事データベース20070709-787-14

旬の味


 先日「日本の青空」という映画を見た。憲法の原点が鈴木安蔵という在野の憲法学者たちによって起草され、アメリカ・GHQがそれを参考に今の憲法ができあがった。史実にもとづいてリアルに描かれている▼当時の政府、今の自民党につながる人たちが、いかに天皇制にしがみつき、国民主権も男女平等も認めようとしなかったか…▼今、靖国派と言われる者たちが憲法を改めよう、日本の自主憲法をつくろうなどと嘯(うそぶ)いている原点を見る思いがした▼時あたかも参議院選挙。靖国派にひと泡もふた泡もふかせたい。七月から八月、ここの百姓が最も忙しくなる桃の季節だ。党利党略の国会会期延長は、百姓にとってまさに二本足の活動が求められる▼百姓の怒りはとどまるところを知らない。毎日の話題は、「おめえの年金は消えてないか」「住民税が二倍、三倍に跳ね上がった」の話ばかり。「今年の桃はどうだい?」とは、とんと聞かれない。今がんばらなくてどうするというのだ。

(八)

(新聞「農民」2007.7.9付)
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2007年7月

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