「農民」記事データベース20070625-785-12

産直の輪さらに大きく

10年目迎えた田植え交流

山形・庄内産直センター 横浜・保育園


稲刈りにまた来た〜い

 今年で十年目を迎えた山形・庄内産直センターと横浜市にある保育園の子どもたちとの「生命の源にふれる旅・田植え交流会」が、五月下旬行われました。参加者は三百人余りに及びました。

 十年前は、苗場保育園とみどり共同保育所の二つだけでしたが、昨年から緑園なえば保育園、戸塚みどり保育園が加わり、参加人数が増えたことから、今回はじめて二週に分けました。同時に、より多くの生産者・組合員が交流に参加することで、産直の輪を広げる取り組みにもなりました。

 「初めて参加しましたが、こんなに温かく迎えてくれて感激です。これまで参加されてきた人たちが言う『庄内の良さ』が理解できました」と、緑園なえば保育園の向田まり子先生。「十年前に来た子どもたちは、いま中学三年生。秋には稲刈りに来たいという子もいます」と、みどり共同保育所の川辺初美園長。また、「お米の産直から始めた取り組みが、ここまで続くなんて…」と、みどり共同保育所の前園長、斎藤悦子さんは感慨深く語ってくれました。

 産直センターの佐藤光雄さんは「毎年、違う子どもたちが来るのに、田植えはどんどん上手になる。やっぱりすごい保育園だ」と感心していました。生産者・組合員は、この保育園との十年にわたる交流のなかで、驚かされ、共感し、教えられ、そして育てられました。

 十年目は通過点です。保育園の子どもや職員、父母のみなさんと手をつなぎ、信頼関係を強めて「日本の農業と食料を守る輪」をこれからも広げてゆきたい。

(新聞「農民」2007.6.25付)
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2007年6月

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