「農民」記事データベース20070625-785-03

自衛隊の国民監視活動は違憲違法、直ちに中止せよ

2007年6月12日 農民連会長 白石淳一


 自衛隊の情報保全隊が国民のあらゆる活動を系統的に監視し記録していたことが、日本共産党が六月六日に記者会見して公表した内部文書で明らかになりました。こうした自衛隊の活動は、憲法をじゅうりんし、自衛隊法にも根拠をもたない違憲・違法の行為であり、強く抗議するとともに、ただちに中止するよう求めます。

 内部文書で明らかになった自衛隊による監視活動は、イラク戦争反対のみならず、医療・年金改悪、消費税増税などに反対する市民の運動にもおよんでいます。久間防衛相は、これを認めつつ、違法行為でないと強弁していますが、これは民主主義の原則を理解しない発言です。

 安倍・自公内閣は、憲法を改悪して、日本を再び戦争できる国にしようとしています。自衛隊が国民を監視していたという事実は、自衛隊にとって国民は敵対的存在であるということを示しており、戦前の治安維持法下の暗黒政治を想起させるものです。

 農民連は、世界と日本の平和、民主主義をおびやかす行為を断じて許さず、情報保全隊の活動の全容解明を求めるとともに、憲法改悪を阻止するために全力をあげるものです。

(新聞「農民」2007.6.25付)
ライン

2007年6月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2007, 農民運動全国連合会