元気に田植え9条守ろう軽トラ連ねデモ
コメはいのち 憲法もいのち福島県北農民連がよびかけ(桑折町)ノボリ旗を立てた田に古代米を福島県北農民連は五月二十五日、憲法改悪共同センターに加盟する新日本婦人の会や民主商工会、生活と健康を守る会などに呼びかけて、福島県桑折町にある大槻重吉さんの田んぼで「九条を守ろう」と古代米の苗を植えました。これは、憲法改悪共同センターの会議で、“なにかみんなでやれることはないか”という話になり、県北農民連事務局長の服部崇さんが「九条田んぼ」を提案。“それはいい”と実現したもの。あいにくの雨模様でしたが、「米と農業を守ろう」「憲法を守ろう」のノボリ旗を立てた田んぼには、農民連前会長の佐々木健三さん夫婦をはじめ、長靴に即製の苗袋を腰に巻いた二十五人が集まりました。 はじめに、県北農民連副会長の阿部哲也さんが「安倍政権は改憲手続き法を強行し、参議院選挙では『改憲』を争点にすると言っています。負けるわけにはいきません。今日は元気に田植えと軽トラ宣伝を行っていきましょう」とあいさつ。
“負けるものか”と気合が入った前日に大槻さんが田んぼをならし、菅野泰伸さんが「九条を守ろう」と線を引いた跡に、「九」「条」「守」には赤米を、「を」「ろ」「う」には黒米の苗を植えていきました。「古代米は倒伏しやすいんだよな」と言えば、さっそく「九条を倒したらだめだぞ」「みんなで倒さねえようにしないとな」との声が。新婦人県本部会長の加藤和子さんは「毎年、農民連さんといっしょに田植えをしていますが、今年は『負けるものか』と気合が入りました」と話していました。田んぼは国道4号の真下にあり、「苗が育って『九条を守ろう』と浮かび上がるようになったら、また集まろう」「稲刈りの時も楽しみだ」と、田んぼの畔(あぜ)で話しが弾みます。
そう快、そう快もっと広げよう田植えが終わった後は、十二台の軽トラが連なって桑折町内を一周。荷台にノボリ旗を立て、先頭の車から県連の岩渕望さんが「米はいのち、憲法はいのち。力をあわせて守りましょう」などとマイクで訴えながら、にぎやかに軽トラでデモ行進。町内に「憲法守れ」の風が駆け巡りました。五月三日の憲法記念日に「戦争のない平和な未来のために―語りつぐ戦争体験―」という冊子を発行した「桑折町九条の会」。その会員でもある県北農民連の八巻洋一さんは「いや〜、そう快、そう快。もっとやりたかったよ。今度は桑折だけでなく、ほかの地域にも広げよう」と意気盛んにコブシをあげていました。
(新聞「農民」2007.6.11付)
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[2007年6月]
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