韓国・フィリピンの農民団体代表招き
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○農民運動全国連合会会長 白石淳一 ○韓国女性農民会総連合(KWPA)政治委員長 イ・ジョンオク ○フィリピン農村・農民自主組織全国連合会(UNORKA)副代表 エヴァンジェリン・メンドーザ ○全大阪消費者団体連絡会事務局長 飯田秀男 |
コーディネイターの坂口正明さん(全国食健連事務局長)が、「新自由主義的グローバリゼーションに対する対抗軸である食糧主権を、どのようにして現実のものとしていくのか」と問題提起し、四人のパネリストが報告しました。
韓国のイ・ジョンオクさんは、米と韓牛(日本で言えば和牛)の生産農家。夫も農民運動の活動家で「牛はほったらかし。一人で育っています」と会場を沸かせたあと、「なぜ韓国の農民が韓米FTAに反対しているのか、アメリカ流の自由貿易政策でいかに苦しめられているか」を報告。反対運動を通じて、国民とともに歩む農業が大事だということを再認識したと述べました。FTAは農業だけではなく医療にも影響を及ぼすことがわかり、街頭から「おじいさん、おばあさん。病院にも行けなくなりますよ」と訴えたと、会場からの質問に答えました。
フィリピンのメンドーザさんは、農地改革を要求する農民指導者が何十人と殺されていることや、中国とのEPAで百二十万ヘクタールもの農地を中国企業に貸し付け、農民が追い出されている現状を告発。使用禁止の農薬や肥料が投与され、農民の健康を犠牲にしてバナナを生産しているミンダナオ島のプランテーションを紹介すると、会場から驚きの声が上がっていました。
(イ・ジョンオクさんとメンドーザさんの詳しい報告は、四・五面をご覧ください)
会場からは、地場産の食材を使った学校給食(自治労連)や消費者参加型の大豆畑トラストの取り組み(茨城県南農民組合)など、地産地消の運動が紹介されました。
「でも日本に来て、革新的な農民連の人たちに出会えてびっくり。今回は、また皆さんに会えると、楽しみに来ました。手をたずさえてたたかっていきたい」とあいさつ。韓国のイ・ジョンオクさんも「ニュースで沖縄の集団自決のことを知りました。戦争で犠牲になったのは、アジアの民衆であり日本の民衆。私たちと同じですね」と話し、会場から連帯の大きな拍手が起きました。
[2007年6月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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