「農民」記事データベース20070521-780-09

旬の味


 必勝を期してたたかった県議選。五百余票差で三人区での議席の奪還がならなかった。その重大な責任が、百票も減らしたわが町にある▼実につらい。人生の重い悔いとして残るだろう。それでも、田植えとキュウリの種まきだけは、なんとしてもやらねばならない。日常の百姓は残酷なものだ▼自民党が憲法改悪のシナリオをつくった。まさに急を告げている。落ち込んでいる暇を与えないのが、今の世の中だ▼私の町の「九条の会」は二月に一周年を迎え、五月三日の憲法記念日付で戦争体験をまとめた冊子を発行した。原稿を寄せてくれた十二人は、元校長、住職、元議員、元教育長など、実に多彩。いままでの取り組みでは考えられないことだ▼戦争を体験された方々の話は、なつかしさが半分の人もいるが、それでも“戦争はいやだ、二度とやってはいけない”との思いで一致している。そんな人々と思いをひとつにして、九条を守る活動をひろげる決意だ。選挙では負けたが、ここは負けるわけにはいかない。

(八)

(新聞「農民」2007.5.21付)
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2007年5月

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