「農民」記事データベース20070514-779-07

旬の味


 冬枯れていた木がいっせいに歔もこもこ歛と新芽を吹き出し、山の木々が濃淡さまざまな「百の緑」におおわれる。この季節が大好きだ▼命ってふしぎだな。そんなたくさんの自然とのかかわりの中で、作物を育てる喜びをひしひしと感じられる年齢になった。歳を重ねることは、ほんとうは素敵なことなんですね。そんなこともわかってきた▼そんな矢先、このまま穏やかに暮らせるものと思っていたら、「憲法を変える」というではないか。九条改悪の問題点を学べば学ぶほど、これだけはなんとしても許せない▼防衛庁が「省」になっただけで、吉野にある私の果樹園の上空を、自衛隊の輸送機が超低空で飛んでいった。こんなことはいままで一度もなかった。改憲前でこうだ!なんの目的だったのか、恐ろしくなる▼農民は農業だけしていればいいんじ檳ない。あかん、あかんよ。よりよい未来を創造していくために、仲間と学び手をつながなき檳。春先の豊かな自然の真っただ中にいるからこそ、そう思う。

(新聞「農民」2007.5.14付)
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2007年5月

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