能登半島地震
福島、長野県連から救援物資
関連/義援金協力の団体・個人名(敬称略)
物資搬送車に深々と頭を下げる地元民
福 島
福島県農民連は、会員から届けられた農産物とカンパを能登半島地震の被災地に届けました。
四月九日夕方五時半、福島市を車で出発。石川・輪島市に着いたのは、深夜零時半。石川県連事務局長の西忠恭さんが待っていてくれました。
翌朝、米二百四十キロ、リンゴ百キロ、イチゴ十キロ、卵二十キロ、ニンジン四十キロ、梅干し十キロなどの支援物資を民医連輪島診療所わきの農民連支援物資受け入れセンターに搬入しました。
そして、避難所に届けるものと農民連会員に届けるものを振り分けて出発。物資を運ぶ車には「支援物資搬送車」のステッカーが張ってあり、歩いている地元の人から深々と頭を下げられます。
被害の最もひどい門前町の会員に、イチゴを届けました。奥さんは、疲れ切った表情で私たちの話を黙って聞いていました。別れ際に「ありがとうございました」と言われた時、返す言葉が見つかりませんでした。
災害の復旧は徐々に進んでいますが、被害にあった高齢者の生活再建と地域の復旧の見通しは、まったく立っていない状況です。
(福島県農民連 救援ニュースから)
“米作りできるかどうか…”不安を語る会員
長 野
長野県連は四月十三日、県連会長の市瀬拓朗さんや佐久農民センターの小林吉彦さんらが、救援物資とカンパを被災地に届けました。農民センターや産直センターなどが被災地に思いを寄せて全組合員に呼びかけ、短期間のうちにたくさんの救援物資が寄せられました。
当日は、上伊那・中川村を早朝四時半に、米四百四十五キロ、リンゴジュース百七十五本、リンゴ六十五キロ、きのこ十キロ、ネギ三十二キロなど、ワゴン車いっぱいにして出発。輪島市に着いたのは昼ごろで、石川県連の宮岸美則会長らが出迎えてくれました。そして、避難所二カ所と被災した農民連会員宅を訪問。リンゴの皮をむくこともできないお年寄りもいて、リンゴジュースはたいへん喜ばれました。また農民連の会員は「田んぼに水を張るまでは、米作りができるかどうかわからない」と、物置の仮住まいで話していました。
石川県連は定期的に避難所まわりを行い、地域の信頼を広げています。長野県連としても、引き続き可能な取り組みをしていかなければ、と強く感じました。
(長野県連 宮沢国夫)
義援金協力の団体・個人名(敬称略)
4月19日現在
農民連本部、石川県農民連、富山県農民連、新潟県農民連、岩手県農民連、福島県農民連、福島産直農協、長野県農民連、京都農民連、京都産直センター、大阪農民連、大阪産直センター、大分県農民連、愛知・新城農民連、静岡・菊川農民組合
宮岸美則、若本久勝、高田博文、民宿・東度の家(以上、石川)、太田長良(富山)、ヨネモリテイスケ(埼玉)、関戸しげみ(大阪)、吉村宏(山口)
(新聞「農民」2007.4.30付)
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