「控訴棄却」の不当判決明治乳業差別・人権闘争
東京高裁前で抗議集会さわやかに清涼感ただよわせる明治乳業のコマーシャル。しかし、それを作る工場のなかでは、想像もつかない差別・人権無視が三十年以上も。千葉・市川工場の労働者三十二人が「労働組合活動を理由に賃金・昇格で差別を行っていた」として訴えていた控訴審で、東京高裁は三月二十八日、「控訴棄却」とする不当判決を出しました。 控訴審では、新たな関係資料の提出や証人採用などにより、同期・同学歴に比べ年間百万円を超える賃金差別となっているなど、典型的な不当労働行為による差別事件であることがいっそう明らかになりました。しかし、控訴した不当労働行為の事実は、十数年前から継続してきたものであることを認めておきながら、不当労働行為は時間的に経過しているので訴えは認めない、とする矛盾した不当な判決です。 争議団団長の小関守さんは「食と健康を担う食品メーカーとして、社会的責任を果たすべきです。最高裁に上告してたたかいます。引き続き、大きなご支援を」と述べています。 判決の後、原告と支援者は、明治乳業本社前で「不当労働行為を謝罪し、争議解決を決断しろ!」と抗議しました。 農民連は裁判の当初から支援。当日も、駆けつけ激励しました。
盛り上がった群馬女性部総会女性部の意気燦燦(さんさん)と利根の春―〈菊代〉 群馬県連女性部は三月二十六日、第二十回総会を開きました。利根保健生協の原澤裕さんから「三百六十五歩のマーチ」にあわせて転倒防止体操の指導を受けました。曲にあわせて、ストレッチをしているうちに、体がほぐれていくのが実感できます。片足立ちでよろけたり、笑いがいっぱい。 その後で、持ち寄りの手料理を囲んで交流会。プレゼントの争奪戦もあり、楽しさ満点。 総会では、「生産を続けながら学びあい励ましあって、運動に参加することが大きな力になる。忙しくても、ひとつひとつ取り組んでいきましょう」と、みんなで確認。生産や加工の経験、直売所の取り組みなど、生き生きとした発言が続きました。 (群馬県農民連 日黒美奈子)
(新聞「農民」2007.4.23付)
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[2007年4月]
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