子育て終わっても農作業に収穫体験に
新婦人愛知県本部
昨年つくった…
子育てママ応援産直カレンダー
ステキな行事 楽しさいっぱい
新婦人愛知県本部は、親子リズム小組などでつながった会員がやめていかないように、毎年三月に親子リズム小組の卒業対策として“産直でつなげよう”と、農民連の産直訪問を行ってきましたが、なかなか成果が上がりませんでした。
受け入れ農家も大きな励みに…
そこで、農民連と新婦人が共同して農作業や収穫体験ができないか、との話し合いを受けて昨年から始まったのが、子育てママ応援産直カレンダーです(別表)。春の田植えから始まり、ジャガイモ掘り、トウモロコシ狩り、ダイコン抜きなど。夏のハゼ釣りや名古屋港見学も。
こうした一年間の取り組みを通じて、約三百組の親子が参加しました。そのなかでは、ダイコン抜きが好評でした(写真〈写真はありません〉)。暖冬のおかげでダイコンはどんどん大きく育ってしまい、自分の足より太いダイコンに、ママたち、子どもたちは大歓声。顔を青くしたのは、重たいおみやげを持って帰らなければならないパパたちでした。
受け入れる農民連の農家も、気楽に新婦人の親子をあたたかく迎えています。サツマイモ掘りに協力している八十五歳の会員は、「わしの目の黒いうちは、畑仕事がやめられない」と言い、七十五歳の大豆を作っている会員も「がんばって続けよう」と、大きな励みになっています。
はじめての体験や感動が、すぐに産直が増えることにはなかなかつながりませんが、「親子リズム小組は卒業したけど、新婦人は卒業したくない」という大きな成果になりました。豊田市の新婦人の子育てママが中心になって、「食を通じてまめで(元気で)子育てができたらいいね」との思いで三年前にできたのが、“まめっこクラブ”です。きっかけはみそ作りでした。
新婦人と農民連が共同“産直ふやそう”と意欲
産直料理教室や学習会も開いて
「遊んで、食べて、学んで」をモットーに、学習会や産直料理教室も開いています。こうした経験に学んで、名古屋市内にも“まめっこクラブ”や“土となかよし会”が誕生しています。
農民連の新婦人小組訪問は、昨年一月、米産直をしている山形農民連の訪問から始まり、今年の三月までに百五十カ所で懇談してきました。新婦人県本部の担当者は「産直カレンダーでの交流と小組訪問で、農業や政治を語ることの積み重ねが生きてきている。農民連の協力がなくてはできない運動です」と話しています。これまでのマンネリを打ち破って、農民連・新婦人の双方で“産直を増やそう”との意欲が広がっています。
(愛知農民連 本多正一)
(新聞「農民」2007.4.16付)
|