「農民」記事データベース20070409-775-12

旬の味


 「旧日本軍が行った従軍慰安婦に対する行為は、強姦(ごうかん)と同じだ」と、安倍首相を厳しく批判したのは、アメリカのシーファー駐日大使だ▼日ごろは「軍事費の増大」や「農産物の市場拡大」を声高に叫ぶ人物でもある▼従軍慰安婦の問題では、十四年前に政府を代表して河野官房長官(当時)が『談話』を出し、事実を認めてアジア各国や元従軍慰安婦の人たちに謝罪した▼ところが安倍首相は「慰安婦はいたが、従軍慰安婦はいなかった」などと『河野談話』を否定する発言を繰り返し、怒りの声があがっている。さすがの同盟国アメリカでさえ、いさめざるを得なかった▼かつて中国侵略の衛生兵だった人が、「従軍慰安婦を定期的に検査させられたが、ひどいものだった。日本政府は謝罪し、補償すべきだ」と、事あるごとに話していたことを思い出す▼アジアや世界の人たちと真に連帯する時代に、世界の流れに背を向ける今の自民・公明政権にとって代わる政治実現のため、選挙を勝ち抜きたい。

(慎)

(新聞「農民」2007.4.9付)
ライン

2007年4月

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