鹿児島県農林水産9条の会発足改憲手続き法案反対の行動を
「鹿児島県農林水産9条の会」の発会の集いが、三月二十四日に開かれ、県下各地の農村から五十八人が参加、消費者の立場から鹿児島市民もかけつけました。 はじめに、「かごしま九条の会」代表幹事の飯田泰雄さん(鹿児島大教授)があいさつ。飯田さんは、改憲手続き法案の慎重審議を求める声明を憲法調査特別委員会の国会議員に届けたことを紹介し、同法案のカラクリや不公正な内容を国民に知らせ、反対の行動にたちあがろうと訴えました。 次に、鹿児島大学名誉教授の萬田(まんだ)正治さんが記念講演をおこないました(写真〈写真はありません〉)。萬田さんは、自らの体験をふまえながら、「戦争はいやだ。食べものがどんなに大切なものか」を実感していまの憲法がつくられたのに、「なぜこんなに風化したのか」と問いかけました。そして、自ら霧島市溝辺の農村に居を移し、そこでの体験にふれながら、「農村崩落の危機をどうくい止めるか、私の最後の宿題だ」と決意をのべ、「自覚する農民をいかに増やすかが、われわれの課題」と参加者の奮起をうながしました。 また、JA肝付吾平理事の真戸原勲さんは、戦前海軍で「このどん百姓」と上官から殴打されたことを想起しながら平和の尊さにふれ、「許せないのは、農協が日豪FTA協定に反対しながら、一方では参院選挙にでる自民党候補を丸抱えで運動をしていることだ」ときびしく糾弾しました。薩摩川内市から参加した堀切時子さんは、「地域で九条の会をつくり六十人を超え、毎月集まりを開いています。二つの九条の会を力に、住民過半数の意思を獲得します」と決意を表明しました。 最後に、「再び、憲法を改悪して戦争ができる国にしようとする危険な策動を許すことは、農業、林業、水産業の発展を願う立場とは相容れない」としたアピールを採択しました。 (鹿児島県農民連 丸野武人)
(新聞「農民」2007.4.9付)
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[2007年4月]
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