農民連
被災地輪島でただちに救援活動
能登半島地震
三月二十五日午前九時四十二分、石川県能登半島を中心に、マグニチュード六・九の強い地震があり、死者一人、重軽傷者二百六十人余り、家屋の全半壊など甚大な被害が発生。その後も強い余震が続き、一千人以上の被災者が避難生活を余儀なくされています。現地で救援活動にあたっている石川県連事務局長・西忠恭さんのリポートです。
おにぎり・米・野菜・漬物・カンパ
富山・新潟両県農民連 支援物資届ける
被災会員を訪ね、激励
地震発生直後から能登地域の会員宅に電話をしたが、いっこうにつながらない。午後、県連会長の宮岸美則さんと金沢を出発し、会員宅を訪問しながら地震被害が一番大きい輪島市へと入ってきました。
被災地は大混乱で、避難所では食事に乾パンしかなく、「毛布が足りないから家から持ってくるように」という状況でした。農民連本部の段取りで、富山・新潟両県連からおにぎりなど救援物資を届けてもらうことになりました。
二十六日、被害の大きかった志賀町と輪島市の会員宅を訪問しながら、救援物資の受け入れを行いました。午後四時過ぎに、富山県連の小林定雄会長と水越久男さん、多田裕計さんが、おにぎり三百個をはじめ、米、野菜、漬物、そしてカンパを届けてくれました。五時過ぎには、新潟県連の今井健副会長と鈴木亮さんがおにぎり六百八十個などを運んできてくれ、それぞれ民医連輪島診療所に避難されている人や、輪島市対策本部に支援物資を届けました。市職員はさっそく連絡を取り避難所に配布。あたたかいおにぎりが、たいへん喜ばれました。
「対策本部」を設置、笹渡事務局長現地へ
農民連は、白石淳一会長を本部長とする「能登半島地震対策本部」を設置。二十七日には森吉秀樹さん(青年部事務局長)が現地入り、その後、笹渡義夫事務局長もかけつけ、民医連輪島診療所横のガレージを借りて、農民連の救援物資受け入れセンターを立ち上げました。
被災者の中には、帰る家もなく生活再建のめどもたたず、不安とストレスで病院に運ばれる老人、避難所生活に慣れず、傾いた家やビニールハウスの中に住み続けている人もいます。
救援物資・義援金全国によびかけ
〈救援物資の送り先〉
〒928―0062 輪島市掘町1字13―2 民医連輪島診療所気付 農民連支援物資受け入れセンターあて TEL 0768(23)8686
〈義援金の振込先〉
郵便総合口座10030―61671711 農民連災害対策本部
(新聞「農民」2007.4.9付)
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