旬の味

　まだうなっていない田んぼは、うちの田んぼだけになってしまった。実にのんきな百姓なのだ▼今年は東の山の「種まきウサギ」が、十二月に一度降っただけの雪で、そのままウサギになって出っぱなしなので、なんとなく気がもめずのんびりしている▼三月はあっちの総会、こっちの総会と飲み会が続く。合間をぬって税金相談会や計算会を行うのだが、七人の新しい会員を迎えた▼四月になると春祭りだが、最近は実にさびしい。昔から祭りは十五日と決まっていたが、子どもをなんとか集めようと日曜日に変更した。それでも出店が少なく、やっぱりさびしい▼そこで農民連が、人肌脱ごうということになった。昔なつかしい「ポンせんべい」をメーンに、イチゴを提供しようというのだ。地域のメジャーをめざして、農民連の出番だと意気込んでいる▼出番と言えば、今年は選挙の年。すでに地方選挙が始まっている。日本の食と農を守る一票を大切に行使したい。憲法をこわし戦争をしようなんて、とんでもない。