「農民」記事データベース20070402-774-04

食糧主権国際フォーラムに参加して


食糧主権がじわじわと自分の中で理解できた

山梨農民連 池川 雄二さん

 フォーラムを通じて、私がつくづく感じたことは、「本当に人間って同じなんだ」ということ。現地の人々は、誰でも気さくに声をかけてくれ、会議の中身もさることながら、食糧主権がじわじわと自分の中で理解できるようになりました。

 私たちが泊まったのは、直径五メートルほどの円形の建物にかやぶき屋根をのせた小屋。コンクリートの床に竹で編んだベッドの骨組みを置き、マットを敷いて、天井から蚊帳をつって寝床の完成です。しかし、まだ工事中の部分もあり、初日は電気もつきません。二日目に電気工事に来た青年セオグと、身振り手振りで話をするうちに心を開いてくれ、最後まで面倒を見てもらいました。

 そして、ブラウという中年の男性とも友人になりました。彼は車を持っていたので、村の中へ行くときはいつも彼の車で。村の市場に行くと、珍しいのかすぐ人だかりになってしまいました。とても友好的な人なつっこい人たちで、現地の言葉(バンバラ語)で「イネソゴマ」(こんにちは)、「イネチエ」(ありがとう)を連発すると、誰もがみんな友人になったみたいな気持ちになりました。

 本当にあっという間の一週間。今後このような機会があれば、もっと多くの代表を送ってほしいと思います。最後に、私を送ってくれた関東ブロックのみなさんに感謝申し上げます。

(新聞「農民」2007.4.2付)
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2007年4月

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