農のこころ丸山美沙夫
樹にも癖いまだ解らず林檎剪る 今村 庸浩 俳誌『白炎』から。芽が出る前に果樹の生育や結実を均一にして、樹形を整える作業が剪(せん)定である。たしかに樹一本一枝にその特徴があり、巧みに剪定していく枝に感心させられる。作者は果樹農家としてもベテランである。「樹にも癖」を見抜き、「いまだ解らず」と詠む。そこに林檎(りんご)樹への魅力と愛着が。
(新聞「農民」2007.2.26付)
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[2007年2月]
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