「農民」記事データベース20070219-768-01

各地の多彩な活動 イキイキ発言

ものづくりに誇りいっぱい

農民連女性部第18回総会

 「たいへんな農業情勢のなかでも、前向きにがんばっている全国の仲間の発言に元気づけられた。次回はもっと仲間を誘って参加したい」―農民連女性部の第十八回総会が二月三、四の両日、東京都内で開かれ、全国から約百人が参加。小学生の発言も飛び出すなど、笑いあり涙ありの総会でした。「柳沢厚労大臣の発言に抗議し、撤回と辞任を求める決議」をあげ、新たな部長に久保田みき子さん(岩手)を選出しました。


柳澤大臣発言に抗議、辞任求める決議

 私らの直売所が一番いいと評判

 静岡の野田久美子さんが「女性はよくしゃべる。みんな、よく勉強している」と言うように、討論では、高校生を受け入れた農業体験や戦争体験の聞き取りなど、各地の多彩な活動が生き生きと報告されました。

 農村女性が中心になって創意あるものづくりが広がっています。「これからのリンゴづくりは消費者に安全・安心でおいしく食べてもらう工夫も考えていかなければ。学びの場に参加できた」と、青森の小笠原柳子さん。千葉の小林佳子さんは「野菜づくりをしてうれしいことは『おいしかったよ』と言ってくれること。誰もが喜んでくれる野菜を作り続けることが、わが家の一生の仕事」と、ものづくりへの誇りを語っていました。

 直売所を運営している群馬の中村美智子さんは「まわりにも直売所があるけど、私らのところが一番感じがいいと評判」と話すと、喚声が上がりました。

 税金の取り組みでは、青森の新田文代さんが「お母ちゃん中心の集まりは元気があっていい。夫婦で税金の申告をすれば、もっといい」と、この間の経験を報告しました。

笑いあり涙もあり喚声のウズ
元気とパワーと勇気もらったヮ

 小学校6年生もキチンと発言

 小学校六年生の久保美緒ちゃん(茨城)は、横浜港の見学や学校給食のことをキチンと文章にして報告。「しっかりした考えを持っている子どもがいることに励まされた。おとながもっとしっかりしなければ」(埼玉の小谷野祐子さん)といった声も。

 愛知の野田幸子さんと岐阜の可児すみ子さんは、フィリピンとのEPA(経済連携協定)で日本の産業廃棄物をフィリピンに輸出できるようになることや、フィリピンの看護師を受け入れている日本の病院の実態を告発。会場に衝撃が走りました。

 女性部の活動では、滋賀の大西美恵子さんから「仕事に追われ、なかなか行動できないのが現状」と率直な意見も出され、千葉の岩澤知恵子さんが「今まで読売新聞をとっていたが、新聞『農民』に切り替えた。とてもよかったなと思っています」との発言に、会場から拍手と笑いがあふれました。

 久保田新部長も大きな運動訴え

 新部長の久保田さんは「総会の成功を力に、『憲法を生かしてこそ農業が続けられる』、『WTOから食糧主権へ』という大きな運動を、草の根から広げていきましょう」と、呼びかけました。

 ビア・カンペシーナから連帯メッセージが寄せられ、日本共産党、新日本婦人の会、婦人団体連絡会、全労連女性部が来賓あいさつをしました。

(新聞「農民」2007.2.19付)
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2007年2月

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