神 奈 川近郊農業のあり方考える手をつなぐ会が新春交流会
神奈川県の「生産者と消費者が手をつなぐ会」は一月二十日、大和市で新春交流会を開き、神奈川農畜産物供給センター関係者をはじめ、生産者や消費者ら百人が参加しました。(写真〈写真はありません〉) 第一部は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の只野晋作さんによるチェロ演奏でオープニング。バッハの無伴奏チェロ組曲ト長調「前奏曲」「サラバンド」、カタロニア民謡「鳥の歌」などの名曲を美しい音色で披露し、聴衆を魅了しました。 続いて教育評論家の三上満さんが、「明日への銀河鉄道〜今に生きる賢治からのメッセージ〜」のテーマで講演。「だめなものはいない」という宮沢賢治の作品に込められた人間観を紹介し、子ども一人一人を慈しむ教育の必要性をのべました。 さらに農が輝く健全な社会実現のために、「生産者と消費者をつなぐ運動が求められている」と指摘。消費者との距離が近く、新鮮、安全なおいしい食料の供給地である都市近郊農業の役割について語り、「神奈川で運動が大きく広がることを期待しています」と激励しました。 第二部では、新鮮な野菜や果物、加工品など産直品の昼食を囲み、参加者同士が歓談。手をつなぐ会の高橋康雄運営委員長が、食をめぐる問題や農業を取り巻く困難さをのべ、「そういうときこそ、農家の努力と消費者が知恵をだしてお互いにがんばりたい」とあいさつ。参加した農家から「エサ代が高騰してたいへん。穀物を食料・飼料として扱うのか、エネルギーとして使うのかの奪い合いが始まっている」(養豚、養鶏業者)との報告や、「マグロに限らず水産物が不足する。世界で水産物の争奪戦が起きている」(水産業者)などの発言がありました。 母親と娘、めいと参加した外山まゆみさん(42)=厚木市=は「毎年楽しみにしています。食事がおいしいうえに、三上さんや農家の方の話を聞いて、農業がいかに大事か、勉強できました」と話していました。
(新聞「農民」2007.2.12付)
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[2007年2月]
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