「農民」記事データベース20060925-749-10

旬の味


 暑い夏が過ぎ、人も牛も過ごしやすい秋を迎えた。放牧されている牛たちはのんびりと草をはみ、自然の景色は、しだいに色づき始め、紅葉の季節となる▼この夏は若い人たちの来訪が多く、楽しませてもらった。「多くの人との出会いを大切にしてほしい」、そして「たくさんのことを吸収してほしい」という願いもあって、場所を提供した▼夕食時には夏野菜の料理を食べながら、食の大切さを語る。いま各地で「食育」についてのさまざまな催しが開かれているが“まずは家庭から”と感じる。食文化が受け継がれていくなかで、日本の食料自給率や輸入に依存しなければならない実態など、日本の農業が見えてくるのではないだろうか▼そして、同じように農業も受け継がれていかなければならない。彼らと話して、農業もまだまだ捨てたものではないと感じる。お金もうけではなく、純粋に農民として生きていきたいという若者がいる。この人たちにどうしたら手を差し伸べてあげることができるのか、模索中である。

(江)

(新聞「農民」2006.9.25付)
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2006年9月

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