農のこころ丸山美沙夫
威し銃うしろより鳴り谺せり 島谷 征良 俳誌『一葦(いちゐ)』から。実った穀物や果樹類、野菜など収穫を直近にして鳥や獣に荒されないように、威して追い払う仕掛けである。最近は熊の出没もめだつ。丹精こめて栽培した農作物を荒されてたまるものか。鳥獣の外敵との知恵の鬩ぎ合いでもある。この句、農の威信を見せたような威銃(おどしづつ)が度肝を抜く、その滑稽さも。
(新聞「農民」2006.9.18付)
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[2006年9月]
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