「農民」記事データベース20060918-748-04

枕崎市(鹿児島)で“仲間がふえた”

05センサス 5年で農家236戸も


小さな農家にも光当たり

交付金増額 市財政に寄与

 二〇〇五年農林業センサスで、鹿児島県枕崎市の農家戸数は千二百三十戸になり、五年前と比べて二百三十六戸増えました。

 これは、センサスにあたって厳正な調査を行ったため。南さつま農民組合枕崎支部や日本共産党市議団が、中小農家切り捨ての国や県の政策に追随することをやめ、小さい農家にも光を当てるよう要求してきたことの成果です。

 枕崎市で調査対象になる「農家」とは、「十アール以上耕作している」または「年間の販売額が十五万円以上ある」農家です。一貫して議会で取り上げてきた牧信利市議(日本共産党、農民組合員)は「農業をやりたい人、続けたい人はみんな『担い手』という立場で、市や農業委員会を動かすことができました。小さな農家、高齢の農家をもっと大切にしていきたい」と話します。

 また、農家が増えることは市の財政にも大きく寄与します。〇五年度の場合、国の交付金算定基礎額は農家一戸当たり十四万千四百二十一円。これを当てはめると交付金は一億七千四百万円になり、年間三千三百万円も増えることになります。

 県農民連副会長で枕崎市農業委員でもある松山文子さんは「農業委員会選挙のときから農家を増やすことを主張してきました。市当局、同僚の農業委員、調査員のみなさんが誠実に力を発揮してくれたおかげです。農家の私が『仲間が増えた』という喜びでいっぱいです」と語っていました。

(鹿児島県連 丸野武人)

(新聞「農民」2006.9.18付)
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2006年9月

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