「農民」記事データベース20060911-747-15

“生ごみは宝だ”

リサイクル交流会2006

関連/今年も世相反映した力作ずらり


堆肥化し農業に有効利用

 生ごみを堆(たい)肥にして農地に戻し、循環型の社会を築いていく運動が広がっています。各地のとりくみを交流しようと、「生ごみリサイクル交流会二〇〇六 生ごみは宝だ!」が八月二十六日、都内で開かれました(写真〈写真はありません〉)。NPO法人有機農産物普及・堆肥化推進協会などが主催し、今年で十四回目。自治体の関係者や市民団体、農家など約四百六十人が参加しました。

 生ごみリサイクルは、家庭や学校で分別した生ごみを回収し、もみ殻や街路樹のせん定枝、家畜ふん尿などと混ぜて発酵させ、堆肥を製造。自治体としてとりくんでいる、栃木県の高根沢町や茂木町、芳賀町などでは、生ごみ堆肥で育った地場産農産物を学校給食に利用するなど地産地消の運動につなげています。

 交流会の分科会では、埼玉農民連春日部支部の高橋利男事務局長とNPO有機資源循環ネットワークの佐藤陞(のぼる)副理事長もとりくみを発表しました。農民連は、佐藤さんの技術を生かして春日部市でも生ごみリサイクルを推進しようと運動しています。

 五年前から、生ごみとせん定枝で製造した堆肥を農地に施し、実証実験を行ってきた佐藤さん。土壌中の腐植(ふしょく)の増加や梨の木の樹勢の回復など手ごたえを感じています。高橋さんは、堆肥場の建設と地場産の学校給食を求める農民連の提案に、市内の農家の賛同が広がっていることなどを説明しました。

 コーディネーターの渋谷謙三さん(環境自治システム研究所長)は、「数年前まではごみ処理の側面からの事例が多かったが、近年は農業振興の立場から生ごみを有効利用する事例が増えている」と語っていました。


今年も世相反映した力作ずらり

山形・新庄 かかし祭り

 山形・新庄市では、八月六日から九月十日まで、第四回新庄かかし祭りが開かれました。産直「まゆの郷」が豊作祈願をかねて、多くの人たちが楽しめるイベントとして、開催しているもの。アニメ・キャラクターなど三十点余りが出品され、「イナバウアーかかし」もあります。「子どもは宝」のかかし(写真〈写真はありません〉)は、世相を反映して力作です。
(山形県農民連 菊池喜英)

(新聞「農民」2006.9.11付)
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2006年9月

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