農民連食品分析センター10周年
食料主権と社会正義の
ための大きな役割期待
ビア・カンペシーナからメッセージ(要旨)
農民連食品分析センターの十周年を心から祝福します。分析センターは、世界中の農業と食の安全を守るたたかいに勇気を与えています。私たちはWTOと自由貿易協定に反対し、食糧主権を初めとするオルタナティブな提案を発展させてきました。日本で農民連とそのネットワークが食糧主権を実現していくことはたいへん重要であり、分析センターは、その実践の一つです。
七月にジュネーブでWTOの失敗を伝えるパスカル・ラミーの宣言は私たちの勝利の証です。WTOの失敗によって、社会運動は新たな局面をむかえています。ビア・カンペシーナと友好組織は、来年の二月二十三〜二十七日、アフリカのマリで「食糧主権世界フォーラム」を開催します。会議の目的は、食糧主権の概念のうちいくつかの項目を明確化すること、また、この新しい民衆の権利を国際機関だけでなく国政レベルまで押し上げる世界的な運動を発展させることです。
私たちは、分析センターが、より設備の整った施設で食糧主権と社会正義のために今後も大きな役割を果たし続けていくことを期待しています。
ジャカルタから
ビア・カンペシーナ・インターナショナル代表 ヘンリー・サラギ
(新聞「農民」2006.9.11付)
|