「農民」記事データベース20060904-746-02

米屋さんと生産者をつなぐ交流会

元気な農民と米屋さん
強いつながりを実感

東 京


 「米屋も農家もお互いたいへんな中で、つながりを強めてがんばっていかないといけない」(東京・世田谷区の三田克幸さん)―。農民連ふるさとネットワークは八月二十日、大阪に続き、東京でも「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」を開き、約百八十人が参加しました。

 主催者あいさつした、ふるさとネットの堂前貢代表は、「いま政府の品目横断対策で、農村では混乱と動揺が広がっている。米屋さんに電話をすると、『この電話は使われておりません』というところもある。ここに集まっている元気な農民と米屋さん、そして卸が一緒になって、農民連の準産直米を消費者に届けたい」と述べました。

 日米連の長谷部喜通理事長は、「日米連として、米のあっせん事業をスタートさせ、農民連の米も相当紹介している。生産者と米屋、卸が手を結んで『親せき関係』をつくり、まっとうな商売をしていきたい」とあいさつ。

 その後、ほくほくネット、関東ネット、北陸ネットの各産地が、「一週間程度遅れていたが、ここにきて平年並みに戻りつつある」といった今年産の作柄やカメムシの被害を防ぐ対策、栽培の特徴などについて説明。ほくほくネットの鈴木弥弘さんは、「九条を守ろう」とくっきり浮かび上がった写真を示しながら、「九条田んぼ」の取り組みを報告し、参加者から関心を呼んでいました。

“準産直米を大いに扱いたい”  懇親会では、東米商文京支部の渡邉弘支部長が、「支部を結成して五十年。当時百五十軒あった米屋が今では五十軒になったが、元気な米屋が今もがんばっている。農民連の準産直米をおおいに扱いたい」と、乾杯の音頭。各テーブルでは、米屋さんと農家が情報を交換しながらおおいに交流を深めました。


 喜んでもらえる米を

 東京・品川区の沖田精米店・沖田公成さん 店で販売している、群馬でカブトエビを使った無農薬コシヒカリを作っている新井至基さんとお会いできてよかった。当店では玄米を店頭精米して売るのが多く、特徴あるお米が売れています。これからもお客さんに喜んでもらえるお米を提供していきたい。

 とても刺激うけた

 宮城農民連の千葉勇治さん 米屋さんと交流できてよかった。こんなに米づくりにこだわっている農民連の仲間がいるとは、本当にビックリした。オチオチしておれない。安全・安心でうまい米づくりをめざすうえでたいへん刺激を受けた。

(新聞「農民」2006.9.4付)
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2006年9月

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