「農民」記事データベース20060731-742-07

京都農民連丹後地域センター野菜部会

ハウス団地「夢大地」視察

関連/楽しかった昔ながらの手植え


連作障害防止の土づくり農家へも

 京都農民連丹後地域センター野菜部会は七月五日、兵庫県但東町のハウス団地「夢大地」と豊果アグリ加工センター、福知山市のトマト農家を視察しました。

 朝七時にマイクロバスで出発した二十三人の参加者は、二時間半かけて到着した「夢大地」の規模の大きさにまずびっくり。八ヘクタールの団地内に七十五棟のハウスで水菜・小松菜など、露地ではネギが栽培されていました。

 「夢大地」は行政や豊岡市場、JAなどの支援を受けて四年前に十九人の出資者で設立され、七人の専従者と十二人のパートで運営されています。農地を集約するために十アール当たり二万五千円の“年貢”を払っているとのこと。「設備の償却が終わらないと経営はきびしい」と話していました。

 豊果アグリ加工センター見学後、午後から福知山市のトマト農家、菊田哲夫さんのほ場へ。地場野菜生産出荷組合連絡協議会の会長をしている菊田さんは、京都府の「農の匠(たくみ)」にも認定されている農家で、連作障害防止のための土づくりに長年取り組んでいます。

 「ものづくりの基礎は土づくりだ」と熱く語る菊田さんの話にうなずいていた参加者は、視察の成果を今後の取り組みに生かそうと、決意も新たに帰路に着きました。

(京都農民連丹後地域センター 安田政教)


楽しかった昔ながらの手植え

愛媛県今治市菊間 中山間長坂よびかけ

 愛媛県今治市菊間町にある「中山間長坂」が呼びかけて、六月二十四日、田植えが行われ、二十人の子どもを含む老若男女約五十人が参加。この日は心配された雨も降らず、暑い一日となり、五十七アールの田んぼにうるち米とモチ米を半分ずつ植えました。

 「中山間地域等直接支払制度集落マスタープラン」の目的の一つになっている「子どもや老若男女が生き生きした元気な集落を創る」ことをめざして、初めて取り組みました。「中山間長坂」代表の田村寛さんが、「稲は大事に扱い、立派に大きくなってほしいと願って植えてください」とあいさつ。一列に並んだ子どもたちは、おとなに教えてもらいながら、昔ながらの手植えを楽しみました。(写真〈写真はありません〉

 初めて田植えに挑戦した女の子は、「楽しかったよ、またやりたい。足がグニュグニュして気持ちいい」と、土の感触がうれしそう。また男の子は、「家でも手伝っているけど、大勢でやるほうが楽しい」と話してくれました。

 七月中旬にはアイガモのヒナを田んぼに放ち、無農薬栽培をめざします。十一月には収穫祭を予定しています。

(愛媛・今治市菊間農民組合 大道法幸)

(新聞「農民」2006.7.31付)
ライン

2006年7月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-22249

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2006, 農民運動全国連合会