豪雨 各地で土石流、堤防決壊…
農民連ただちに被害状況を調査活発な梅雨前線による記録的な大雨が各地を襲い、全国で二十人以上の犠牲者が出ています。長野県の岡谷市では十九日早朝、大規模な土石流が発生。箕輪町では同日、天竜川の堤防が決壊しました。各地の農民連は、行政などとともに被災状況の把握に奔走しています。「こんな大雨は生まれて初めてだ。地中の水分が飽和状態になり、山の斜面から水が噴出していた」と豪雨の様子を語る箕輪町の桑沢幸好町議。五メートル近くある石垣が崩れて倉庫が宙に浮いた状態になったり、小規模の地すべりがあちこちで発生したそうです。 幸い二十日の午後から雨は小康状態になりましたが、「被害の把握が先で復旧には至らない」と言います。とりあえず天竜川の決壊個所には消波ブロックを六百本入れ、さらに三千本入れる予定。天竜川の支流の改修は住宅地を優先し、田畑を流れる部分は後回し。道路脇には流れ出た土砂が積まれたままだそうです。 桑沢さんは「箕輪町では今のところ犠牲者は出ていないが、今後、大雨が降れば被害がさらに拡大するおそれもある。十分な警戒が必要だ」と語っています。
(新聞「農民」2006.7.31付)
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[2006年7月]
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