「農民」記事データベース20060731-742-02

豪雨 各地で土石流、堤防決壊…


 農民連ただちに被害状況を調査

 活発な梅雨前線による記録的な大雨が各地を襲い、全国で二十人以上の犠牲者が出ています。長野県の岡谷市では十九日早朝、大規模な土石流が発生。箕輪町では同日、天竜川の堤防が決壊しました。各地の農民連は、行政などとともに被災状況の把握に奔走しています。

 「こんな大雨は生まれて初めてだ。地中の水分が飽和状態になり、山の斜面から水が噴出していた」と豪雨の様子を語る箕輪町の桑沢幸好町議。五メートル近くある石垣が崩れて倉庫が宙に浮いた状態になったり、小規模の地すべりがあちこちで発生したそうです。

 幸い二十日の午後から雨は小康状態になりましたが、「被害の把握が先で復旧には至らない」と言います。とりあえず天竜川の決壊個所には消波ブロックを六百本入れ、さらに三千本入れる予定。天竜川の支流の改修は住宅地を優先し、田畑を流れる部分は後回し。道路脇には流れ出た土砂が積まれたままだそうです。

 桑沢さんは「箕輪町では今のところ犠牲者は出ていないが、今後、大雨が降れば被害がさらに拡大するおそれもある。十分な警戒が必要だ」と語っています。

(新聞「農民」2006.7.31付)
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2006年7月

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