「農民」記事データベース20060717-740-17

患者に安全な給食を


準産直米とり入れ

宮城県農民連「ひとめぼれ」

よりよい医療めざす

 東京・北病院

 五月から院内給食に農民連の準産直米を取り入れた東京都北区の北病院。食の安全を守って、より良い医療が提供できるよう心がけています。

 給食で使われる準産直米は、宮城県農民連の「ひとめぼれ」。地元の米屋さんを通じて仕入れています。給食のおかずの食材も地元の商店から購入し、できるだけ国産の食材を使うことにこだわります。

 「味がやさしいのがいいね」と、やさしい笑顔で語る、患者の長谷部信さん(73)=写真〈写真はありません〉=。難病に悩みながらも、「これからも安全でおいしいものを食べて健康になりたい」という長谷部さんの切実な願いは、すべての患者にとって共通の思いです。

 管理栄養士の吉田信行さん(41)は、「病気を直すには、安全な食で栄養をとることが大切」と、医療と食の安全が密接に相関することを現場で実感しています。「農民連食品分析センターが中国産野菜から残留農薬を見つけたことを知ってショックを受けた」そうです。

 北病院は、組合員の班会へ職員を派遣し、健康と医療について話をする機会を設け、地域と結びついた医療に取り組んでいます。

 しかし、一連の医療改悪のなかで、診療報酬制度が改定され、病院の経営を圧迫。給食のコスト削減も避けられません。

 「厳しい状況だが、地城の医療と食の安全を守りたい。患者が安全な給食を食べられるよう、これからも農民連と協力していきたい」。吉田さんは力強く語っていました。

(新聞「農民」2006.7.17付)
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2006年7月

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