「農民」記事データベース20060717-740-16

対面販売が好評の大阪の米屋グループ
あすなろの会

コウノトリの舞 売り出し中


 大阪市東住吉区の池上米店(店主・池上正年さん=写真右=、「あすなろの会」会員〈写真はありません〉)は、お客さんに毎回同じ食味・食感のお米を届けるため、一年分を一度に購入、そのため、端境期の今も農民連の新潟や千葉、福島・会津、長野・佐久のお米が天井までうずたかく積まれています。

 お客さんには、好みなどを聞いてからお勧めの銘柄を決め、その場で精米し、手渡します。精米している間に、むらしの大切さや、米ぬかの効用などを話す池上さん。対話を大切にし、お客さんからは、「若いけどしっかりしている兄ちゃん」と評判です。

 農民連のお米については「口に残るうま味が違います」と。でも、冷めたら、甘みがなくなるものもある、去年のほうがよかったという産地もある、となかなか手厳しいこともきっぱり。

 いま、兵庫農民連のコシヒカリ「コウノトリの舞」を売り出し中。「始まったばかりでこれからというところですが、おいしいお米ですよ」と、期待をかけています。

 待望の米袋「百姓の技」完成

 大阪市都島区の米安米穀店(店主・蔵井謙一さん)も「コウノトリの舞」を扱っています。「環境問題などで特徴づけがしやすいですね」と力を込めます。蔵井さん(写真上左)が代表を務めるお米屋さんグループ「あすなろの会」は、農民連の準産直米を中心に入れる共通米袋を作成。デザインも決まり、「百姓の技」と命名し、グループで売り出します。

 「あすなろの会」は、大手量販店の低価格戦略に抗して、安心や食味のよさをアピールできる農民連のお米を扱おうと結集した米屋さんグループ。共通米袋を生かして、作り手の顔の見える、百姓の技にふさわしい米を消費者に届けようと、ますます農民連への期待を寄せています。

(森谷 精)

(新聞「農民」2006.7.17付)
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2006年7月

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