固定資産税宮崎
高すぎる牛舎・たい肥舎の土地評価一体使用なのに評価まちまち実態にそえば大幅減額に宮崎県農民連が五月上旬に開いた固定資産税の学習会でのこと。串間市の竹下修司さんから、「おれの牛舎・たい肥舎が立っている土地(約五千平方メートル)に、六十万円を超える固定資産税がかかっている。これは高すぎると思う」という意見が出されました。そこで、この土地に係る課税台帳を確認したところ、農地が五筆、農業用施設用地が三筆、雑種地三筆、介畑(雑種地評価)一筆と、土地の評価が分かれていることがわかりました。一体で使用している土地であるにもかかわらず、評価が分かれているなど、疑問だらけのものでした。 さっそく税務課に問い合わせると、「串間市には審査申出書はありません」との返事。そのため竹下さんは、農民連本部の資料に基づき、審査申出書と照会書を五月二十六日に提出しました。 ところが、五月三十日に市の職員四人が連絡もなく竹下さん宅を訪ねて来て、「工業団地が隣接しているので評価額を下げることはできない」と説明。「間違いがあり再度、提出してほしい」と要請してきました。 これを受けて竹下さんは、再び審査申出書を提出。しかし、職員がまた訪れ、「前回の審査申出書をやめ、串間市が作った審査申出書で再度提出してほしい」と、なんともいい加減な態度。 竹下さんの雑種地評価の土地を、農業用施設用地の評価にすると、評価額で千八百万円以上下がります。竹下さんは「全国の教訓と実績を力に、固定資産税を減額させ、もう一つ母牛育成用の牛舎を建てて、一貫経営をめざしたい」と語っていました。 (宮崎県農民連 来住誠太郎)
(新聞「農民」2006.7.17付)
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[2006年7月]
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