安全・安心 顔の見えるつきあいを
山梨農民連に
団体加入しました
健康たまごの(株)ハイチック
時代が変わっても基本は『食』社長
山梨県甲斐市で養鶏を営む(株)ハイチック(高野善正社長、飼育数約十九万羽)は四月、山梨農民連に団体加入しました。高野社長のモットーは、「時代がどう変わろうとも、基本は『食』。安全・安心で心豊かな社会の実現に役立つ」ことです。
ハイチックの養鶏場は自然豊かな八ヶ岳山麓にあり、ヒヨコの育成から、採卵、選別、包装、出荷まで、衛生管理を徹底。親鶏の飼料の主原料には、遺伝子組み換えをしていない、ポストハーベストフリーのトウモロコシを使用。サルモネラ予防ワクチンを実施し、親鶏のおなかを元気にするオリゴ糖を加えています。健康な親鶏から生まれた健康なたまごは、神奈川農畜産物供給センターの「生産者と消費者が手をつなぐ会」とも、二十年以上取引されています。
いま養鶏の現場は、量販店から提示される厳しい仕入れ条件の対応に追われたり、大手による価格の乱高下の影響を受けることもあるそうです。それでも高野さんは、「鳥インフルエンザ対策などもあって経営はたいへんですが、百万羽、二百万羽といった大手の企業養鶏と規模拡大で競争するのではなく、直売や信用してくれる人たちとの顔の見えるつきあいをしていきたい」と、抱負を述べています。
地産地消を心がけ
甲府市内にある湯村ホテルは、ハイチックの赤だまたまごを宿泊客に提供しています。専務の山本重光さんは、「料理は、できるだけ地場ものを食材にと、地産地消を心がけています。ハイチックさんのたまごは黄身が大きく味も濃厚でたいへん好評です。あつあつのご飯に生たまごをかけて食べると最高です」と、期待を寄せています。
山梨農民連の津久井裕事務局長は、「たまご産直を新婦人にも提案し、販路を広げたい。ネーミングは、『卵らん小組』なんてどうでしょう」と、意欲を燃やしています。
ハイチックでは、宅配による直売も行っています。詳しくは、Tel0551(28)3511まで。
(新聞「農民」2006.5.29付)
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