「農民」記事データベース20060522-732-13

旬の味


 「食糧主権の国民合意をめざそう!」というのが、農民連の運動の大きな柱になった。この運動の成否のカギは、消費者に日本の食料自給の実態を知ってもらうことだと考えさせられる経験をした▼東京の生協から依頼され、日本の食料と健康について話したときのこと。理事長をはじめ約三十人のお母さんが参加。みなさん消費者運動に熱心な自覚の高い人たちだ。ところが日本の食料自給率は四〇%で、麦は一三%、大豆は四%しかないと話すと、「そんなに低いとは知らなかった」「どうして下がったのか。その原因は!」といった声が返ってきた。自給率の低さが意外と知られていないことに驚いた▼一方、地域農業や学校給食のとりくみなどには、私たちよりも高い関心を持っている。後日、理事長から「みなさんが私たちと違う角度から運動していることに感心した。これを機会にみなさんのファンを増やそうと思う。大いに交流しましょう」という手紙が届いた▼真実を伝えることこそ、大きな流れをつくる源泉だ。

(慎)

(新聞「農民」2006.5.22付)
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2006年5月

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