憲法9条と農業守ろう
東北リレーキャラバン始動

　農民連東北ブロックは、五月二十七日に東京・代々木公園で開かれる「許すな憲法改悪！　守ろういのちとくらし」国民大行動の成功にむけて、十一日から二十五日まで東北地方を北から南に縦断する「憲法九条と米守れ、リレー・キャラバン」に取り組んでいます。

　初日の十一日には、農民連本部が用意した「守ろう生かそう、憲法九条」「守ろう、米と農業」のノボリ旗を掲げ、「憲法、農業守れ」のテープを流しながら、元気いっぱいに青森市をスタート。（写真〈写真はありません〉）

　横浜町では、会員の沖津正博さんたちと合流して宣伝。むつ市では、産直やふるさとネットの取り組みに意欲的な農家と懇談しながら、県南・下北地方をまわりました。農作業に忙しいなか、宣伝カーに手を振る農家の姿も見られました。

国民平和大行進も

　八月の広島、長崎のゴールをめざして全国で取り組まれる二〇〇六年の国民平和大行進。東京―広島コースの出発集会が五月六日、東京・夢の島の第五福竜丸展示館前で開かれ、行進（写真下〈写真はありません〉）には農民連も元気に参加しました。

農林水産「九条の会」
大阪でも結成総会

　“大阪でも農林水産分野の「九条の会」を結成しよう”と、農林関係者十一人の発起人が集まり、結成を呼びかけたのが三月初め。その後、多くの賛同や呼びかけ人になることの応諾（二十一人）が寄せられ、この日の結成総会を迎えました。

　農民組合員はじめ農業・農政関係者、研究者など五十人が参加。元参議院議員で弁護士の橋本敦さんが、「憲法九条改憲の狙いと国民投票法反対のたたかいの重要性」と題して記念講演を行いました。

　呼びかけ人を代表して農民組合の西野恒次郎さんは、「農民は戦争の一番の犠牲者。いま油断していると戦争する国にされてしまう。農村の隅々で“九条守れ”の声を広げよう」とあいさつ。各分野のリレートークでは、戦争を体験した三人が発言。「特攻で亡くなった親友の写真を知覧の記念館で見つけ涙が止まらなかった」「シベリア抑留から村に帰ると、三百人の村人のうち半分が戦争で死んでいた」など、悲惨な体験を語りました。

　最後に、アピールへの賛同を広く呼びかけ、総会を終了しました。